2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
「商社マンを扱った作品」の第四弾は、安土敏『企業家サラリーマン』(講談社文庫、1989年)。高度成長の終焉とともに「冬の時代」に入ったと言われた総合商社。活路のひとつに、いわゆる「川下作戦」があります。本書では、川下作戦がいかにむずかしいのか…
「商社マンを扱った作品」の第三弾は、咲村観『常務会紛糾す』(講談社文庫、1984年)。オイル・ショックを契機として「冬の時代」に入った総合商社「東邦物産」が舞台。経営陣の古い体質と対決し、経営刷新に執念を燃やした商社マン・沢木健治の姿を描いた…
「商社マンを扱った作品」の第二弾は、咲村観『商社一族 小説穀物戦争』(講談社文庫、1983年)。1970~80年代にあって、アメリカのカーギル、コンチネンタルグレイン、フランスのドレフィス、オランダのブンゲ、スイスのアンドレイ・ガーナックもしくはクッ…
日本に固有な商社はと言えば、海外では主流となっている専門商社ではなく、総合商社になります。それは、非常に幅の広い商品を扱い、業務内容も極めて多岐にわたります。いまでは、海外で仕事をすることは当たり前になっていますが、半世紀ほど前だと、まだ…