2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
「摩訶不思議な内閣を扱った作品」の第二弾は、室積光『史上最強の内閣』(小学館、2010年)。わが国が本物の危機に直面したときのためにあらかじめ用意されていた極秘の「一軍内閣」。日本を守るために登場したその内閣は、どのような働きをするのか? [お…
組織のリーダーたる者は、いかなるときでも、そのより良き未来を求めて努力するべき存在であってほしいものです。とはいえ、現状を大きく変える政策・方針を提示し、実行に移すのは、必ずしも容易なことではありません。とりわけ、ぬるま湯にどっぷりつかり…
「商社マンを扱った作品」の第六弾は、大原省吾『レバレッジ』(双葉社、2013年)。イラク北部のクルド人自治区にある北部第一鉱区に、レアメタルのリチウムが埋蔵されているのではという情報を得た総合商社の五陵商事。資源メジャーもまた、同じ情報をゲッ…
「商社マンを扱った作品」の第五弾は、浅田次郎『ブラック オア ホワイト』(新潮社、2015年)。祖父や父と同じ商社に勤務した都築栄一郎もすでに現役を引退し、社会的に隠遁した身。悔悟でも未練でもグチでもなく、「実現できなかった人生の一部」を「夢物…