経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『はい、総務部クリニック課です。』 -  企業内で働く医師と薬剤師

「医師」を扱った作品の第六弾は、藤山素心『はい、総務部クリニック課です。』(光文社文庫、2022年)です。清掃用具などの美化用品を製造販売する株式会社ライトク。その東京本社にある小会議室に新設されたのは、「総務部クリニック課」と「薬局課」。前…

『臨床の砦』 - 新型コロナウイルス感染症との闘い

「医師」を扱った作品の第五弾は、夏川草介『臨床の砦』(小学館、2021年)です。日本のみならず、世界中を不安と恐怖の渦に巻き込んだ新型コロナウイルス。発生したのは2019年。20年以降、世界中に拡大し、やがてパンデミック(世界的大流行)がもたらされ…

『処方箋のないクリニック』 - 医療相談に特化したクリニックのケース

「医師」を扱った作品の第四弾は、仙川環『処方箋のないクリニック』(小学館文庫、2023年)です。傷害や病気の治療ではなく、もっぱら医療相談にのってくれるという、きわめてユニークなクリニック。医師の青島倫太郎は、「上半身はパリッとした紳士風なの…

『DOCTORS最強の名医』 - 正論で武装した外科医が生み出す波紋

「医師」を扱った作品の第三弾は、福田靖(脚本)、町井登志夫(ノベライズ)『DOCTORS最強の名医』(朝日文庫、2013年)です。最新の医療機器が取り揃えられ、その維持費や運営管理費が莫大なレベルになっている私立の堂上総合病院。そこに赴任した異色のス…