経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

2026-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『看守の流儀』 - 刑務官の場合

「お仕事いろいろ(3)」の第三弾は、城山真一『看守の流儀』(宝島社文庫、2022年)。舞台は金沢にある加賀刑務所。ベールに包まれ、なかなか知ることがむずかしい刑務所の内実がリアルに描かれた秀作。所収されている五つの短編から、受刑者にとって「更…

『みつばの郵便屋さん』 - ポストマンの場合

「お仕事いろいろ(3)」の第二弾は、小野寺史宜『みつばの郵便屋さん』(ポプラ文庫、2014年)。赤色のバイクに乗って一軒一軒、郵便を配達する郵便屋。頻繁に目撃する機会があるので、多くの人はさほど気に留めることがありません。いわば「日常という風…

『あなたのご希望の条件は』 - キャリアアドバイザーの場合

特定のテーマを決めず、さまざまな仕事・職業を紹介する企画「お仕事いろいろ」。一回目は25年2月6日~2月27日、二回目は同年5月29日~7月10日に実施しました。三回目となる今回は、九つの作品を紹介します。いずれも、大変おもしろくて、それぞれの仕事の醍…

『信念の経営者・小原鐵五郎』 - 城南信用金庫を創った男

2026年「はじめて物語」の第二弾は、江上剛『信念の経営者・小原鐵五郎』(PHP研究所、2025年)。バブルの時代、投機に奔走した多くの金融機関とは異なり、投機的な貸し付けを行わなかった。いまでも、ハイリスク・ハイリターンの金融商品には手を出していな…

『旅行屋さん』 - 日本初の旅行会社を創設した男

新年あけましておめでとうございます。 このブログをご覧になっていただいている方々にとって、2026年が良き年になることを祈念しております。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 2026年元旦 例年、新年最初のブログでは、モノ・サービスやビジネスの…