経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ロード&ゴー』 - 救急隊員の日常と非日常

「お仕事いろいろ(4)」の第六弾は、日明恩『ロード&ゴー』(双葉文庫、2012年)。消防車と救急車。いずれも、119番通報に基づいて出場する緊急車輛です。しかし、両者には、業務内容はもちろんなのですが、求められる運転技術にもかなりの違いがあるよう…

『明日の子供たち』 - 児童養護施設で働く児童指導職員のリアル

「お仕事いろいろ(4)」の第五弾は、有川浩『明日の子供たち』(幻冬舎、2014年)。児童養護施設「あしたの家」では、身寄りがなかったり、虐待や育児放棄を受けたりといった理由で、親と一緒に住めない90人の子供たちが暮らしています。スタッフは、保育…

『添乗員さん、気をつけて』 - ツアコンという仕事の内容・労苦・真髄

「お仕事いろいろ(4)」の第四弾は、小前亮『添乗員さん、気をつけて 耕介の秘境専門ツアー』(ハルキ文庫、2019年)。国枝耕介34歳は、年間に200日以上を添乗する凄腕の「プロテン」(どの会社にも属さないプロの添乗員)。一番のお得意様である東栄旅行…

『切れない糸』 - クリーニング店の仕事とは? 働くことの意味とは? 

「お仕事いろいろ(4)」の第三弾は、坂木司『切れない糸』(創元推理文庫、2009年)。父親の新井和夫54歳が急死したため、家業のアライクリーニング店を継ぐことになった新井和也22歳。同じ商店街の喫茶店「ロッキー」で働く、大学の友人でもある沢田直之…