経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-4年目-129.経済小説のパイオニアを扱った作品

『兜町の男』 - 清水ワールドの全貌

「経済小説のパイオニアを扱った作品」の第二弾は、黒木亮『兜町(しま)の男 清水一行と日本経済の80年』(毎日新聞出版、2022年)。多くの資料の収集・分析と入念な取材をベースにして、清水の生涯を克明に描き上げたノンフィクション。城山三郎については…

『城山三郎の遺志』 - 「経済小説のパイオニア」考

経済小説というジャンルが日本で定着したのは、1970年代後半以降のことです。しかし、それ以前において、経済・企業・ビジネスマン・お金などを扱った小説がまったくなかったのかと言うと、けっしてそうではありません。高度成長期(1955年~73年)になると…