経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-6年目-186.社長を扱った作品

『社長になれなかった男』 - 問題対応の「功労者」であるにもかかわらず

「社長を扱った作品」の第四弾は、松村直幹『社長になれなかった男』(風雲舎、2009年)。食品トラブルがなぜ起こり、どのように推移したのか? 食品会社における危機管理や社長の役割の重要性が浮かび上がります。北海水産は、小林多喜二の『蟹工船』のモデ…

『社長の条件』 - 好人物の社長でさえ、「落とし穴」に遭遇する

「社長を扱った作品」の第三弾は、タマヤ学校VIP4・第7班(田山敏雄監修)『社長の条件』(経済界、2006年)。行動力あり、バイタリティーあり、性格も明るく、人にも好かれる好人物の高畑博。若くして社長になった彼を待ち受けていたのは、「落とし穴」でし…

『後継者』 - 二代目はゴルフ三昧の能天気だった! 

「社長を扱った作品」の第二弾は、安土敏『後継者』(ダイヤモンド社、2008年)。食品スーパー「フジシロ」の常務・藤代浩介は、能天気でゴルフ三昧の生活を送っていました。ところが、創業社長であり、父親でもある藤代浩二郎が急死。さらには、総合大型店…

『青年社長』 - 「おとなになったら会社の社長になります」

社長とは、会社の業務執行の最高責任者で、会社を代表する権限を有する者。出資者として会社の所有権と経営権の同時に持っている場合は「オーナー社長」、雇われて社長になる場合は「サラリーマン社長」と呼ばれています。いずれも場合でも、経営手腕が会社…