経済小説イチケンブログ

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作品紹介-6年目-187.築地市場を扱った作品

『ヤッさん』 - 築地市場と料理店を結ぶ「食の達人」はホームレス

「築地市場を扱った作品」の第二弾は、原宏一『ヤッさん』(双葉文庫、2012年)。主人公のヤッさんは、築地市場と料理店を行き来し、料亭でもホテルでも厚遇される不思議なホームレス。築地と料亭・レストラン・ホテルなどの料理人を結びつける優れたコーデ…

『築地魚河岸三代目』 - 仲卸の経営者になるはずの男は、魚のど素人

「東京で、美味しい魚を売っている市場はどこにあるのか」と尋ねられたら、多くの人は「築地」、2018年以降だと「豊洲」と答えるのではないでしょうか! 生鮮食料品を扱っている東京中央卸売市場「日本の台所」の一角を構成し、魚市場としての役割を果たして…