経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-6年目-189.ブラック企業を扱った作品

『ちょっと今から仕事やめてくる』 - 心身ともに潰れそうになったとき

「ブラック企業を扱った作品」の第三弾は、北川恵海『ちょっと今から仕事やめてくる』(メディアワークス文庫、2015年)。心身ともに疲れ果てていたにもかかわらず、「辞める」と言う勇気もない青山隆。線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」という、…

『大脱走』 - ブラック企業にやってきた「とんでもない新人」

「ブラック企業を扱った作品」の第二弾は、荒木源『大脱走』(小学館、2015年)。ブラック企業の実態、そこに就職したやる気のない「とんでもない新入社員・俵真之介」の行動、そんな後輩社員といかに接すればよいのかで悩んでしまう女性社員・片桐いずみの…

『ブラック企業に勤めております』 - 悩みと戸惑いを超えて

よく使われる言葉に、「ブラック企業」があります。それは、長時間労働、過剰なノルマ、残業代の不払い、パワハラ・セクハラの横行、従業員の使い捨てなどで特徴づけられる企業の総称です。そうした問題を抱えている企業であることがわかったら、「すぐに転…