経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

経済小説案内人の自己紹介

経済小説が面白い! 
1300冊以上読破した
東京経済大学名誉教授
1983年からのライフワーク
経済小説案内人イチケンです。
改めて自己紹介したいと思います。

 

 

このブログを読まれた方へのメッセージ

世の中には、おもしろくて、ためになる経済小説がたくさんあります。これからも多くの作品が刊行されていくことでしょう。経済小説には、小説・ビジネス書・自己啓発書という三つのジャンルのおもしろさが濃縮されています。主にそうした三つの領域に関心がある方々に「経済小説の魅力を発信していく」というのが、このブログの目的です。基本的には、毎回テーマを設定して、それにふさわしい作品を週に三作ぐらいのペースで記事にしていくつもりです。紹介したい商品はすべて、経済小説および関連図書です。

経済小説案内人イチケン

このブログの運営者は、経済小説案内人イチケン、本名は堺 憲一です。
2018年3月末までは、東京経済大学経済学部で教鞭をとっていました。
現在は、同大学名誉教授です。

先生、おもしろい授業があります! 

私と経済小説との出会いは、1983年までさかのぼります。当時、私が勤務する東京経済大学で、経済小説評論家の佐高信さんが「企業と人間」という講義をされていました。それに出席していた、ゼミナールの学生が私にその感想を伝えてくれたのです。

その後、多くの経済小説を読むようになり、学生たちにも薦めていきました。彼らの感想は、「おもしろくて、ためになった」「経済活動を具体的にイメージできた」「働く人を身近に感じられるようになった」といったものでした。

経済小説にハマリました

私の専門分野は、経済小説とは縁もゆかりもない近現代イタリア経済史です。経済小説は、格好の趣味として、ハマっていったのです。その過程で確信できたのは、経済小説が経済やビジネスに対する関心を呼び起こすための「呼び水」として非常に有効であるという点でした。

最初の本を執筆しました

当初は、いろいろな作品を手当たり次第に読みました。そして、かなりの本を読みこんでいったころ、そこからくみ取れるものを形にしたいという願望が沸き上がってきました。
そこで、2001年に東洋経済新報社から『日本経済のドラマ-経済小説で読み解く1945-2000』という本を刊行しました。その本は、「もし経済小説で戦後日本経済の歩みを跡づけると、いったいどのようになるのか」といった視点で書かれたものです。ちなみに、この本は、中国語にも翻訳され、『戦後日本経済史』というタイトルで、北京の対外経済貿易大学出版社から刊行されました。

日本経済のドラマ―経済小説で読み解く1945‐2000

日本経済のドラマ―経済小説で読み解く1945‐2000

 

経済小説のガイドブックを刊行しました

この本の出版を契機に、経済小説に関する書評・評論・解説の依頼が舞い込むことになりました。そうした経験を生かして、次に挑んだのは、経済小説に関するやさしくて読みやすいガイドブックの出版でした。それは、『この経済小説がおもしろい!』(ダイヤモンド社、2010年)という形でまとめることができました。

この経済小説がおもしろい!

この経済小説がおもしろい!

 

これまでに書いた書評は? 

著者と本のタイトルは、以下の通りです。
伊野上裕伸『審査せず』、幸田真音『日銀券』、高杉 良『虚構の城』、城山三郎『価格破壊』、清水一行『小説兜町』、梶山季之『黒の試走車』、黒木 亮『巨大投資銀行』、清水一行『頭取の権力』、安土 敏『企業家サラリーマン』、黒木 亮『シルクロードの滑走路』、大下英治『伝説のディーラー 改訂版東京外為市場25時』、山崎豊子不毛地帯』、山田智彦『重役室25時』、植田草介『忘れられたオフィス』、江波戸哲雄『空洞産業』、松本清張『空の城』、咲村 観『左遷』、高杉 良『挑戦 巨大外資』、三島由紀夫『絹と明察』、広瀬仁紀『解雇やむなし!』、有吉佐和子『夕陽カ丘三号館』、江上 剛『我、弁明せず。』、楡 周平『ゼフィラム』、村松美香『アフリカッ!』、黒木 亮『国家とハイエナ』、江上 剛『病巣 巨大電気産業が消滅する日』、楡 周平『バルス』、

これまでに書いた解説は? 

楡 周平『再生巨流』新潮文庫、2007年
津本 陽『最後の相場師 新装版』角川文庫、2007年
高杉 良 『新装版 大逆転!小説 三菱・第一銀行合併事件』講談社文庫、2010年
高杉 良『会社蘇生』新潮文庫、2010年
江波戸哲夫『ジャパン・プライド』講談社文庫、2011年
黒木 亮『エネルギー』上下巻 角川文庫、2013年
里見 蘭『ミリオンセラーガール』中公文庫、2015年