経済小説イチケンブログ

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作品紹介-6年目-184.極秘組織を扱った作品

『911代理店』 - 「緊急事態に対処するサービス」を行う「何でも屋」

「極秘組織を扱った作品」の第二弾は、渡辺裕之『911代理店』(ハルキ文庫、2020年)。「何でも屋」に近い謎の組織「911代理店」(社長は元警察官の岡村茂雄)。「仮釈放中の者を雇って社員にし、裏で悪事を働いている」という噂も。実際は、「困っている人…

『内閣裏官房』 - 不祥事や不正を秘密裏にもみ消し、尻ぬぐいをする

経済小説・お仕事小説に登場する組織と言うと、多くの場合、企業・地方自治体・公的機関など、実在の組織が想定されています。が、「架空の組織」もしくは「公にはされていない極秘組織」といった、「謎めいた組織」が描かれるケースがないわけではありませ…