経済小説イチケンブログ

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作品紹介-3年目-66.市役所職員を扱った作品

『Iの悲劇』- 市役所職員、限界集落の再生に挑む! 

「市役所職員を扱った作品」の第三弾は、米澤穂信『Iの悲劇』(文藝春秋、2019年)。6年前に無人と化した限界集落を再生しようとする「Iターン支援推進」。それは、市長が主導するプロジェクトです。ところが、担当部署に配属されたメンバーたちの行動には、…

『メリーゴーランド』 - 市役所職員、テーマパークの再生に挑む! 

「市役所職員を扱った作品」の第二弾は、荻原浩『メリーゴーランド』(新潮文庫、2006年)です。前例がないことには臆病な公務員の世界。変えることに恐怖心さえ抱いている人も例外ではありません。まさに「ぬるま湯」の世界です。本書は、そこから抜け出し…

『市役所なのにココまでするの?』 - 市役所職員、工業団地の活性化に挑む!

市役所で働いている人というと、多くの人にとっては、「おとなしい」「新しいことを好まない」「型にはまっている」といったイメージが浮かび上がるのではないでしょうか? 確かに、前例主義、予算主義が徹底している職場なので、事案に臨機応変に対応する余…