経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『僕は明日もお客さまに会いに行く。』 - メンターが伝授したもの! 

「営業部員を扱った作品」の第二弾は、川田修『僕は明日もお客さまに会いに行く。』(ダイヤモンド社、2013年)です。5年間営業の仕事をやっていたにもかかわらず、根本的なことをわかっていなかった主人公の三井総一郎。メンター制度によって、伝説の営業マ…

『営業零課接待班』 - 真面目に接待営業をやると……

売り上げを最大限に伸ばしたい! どの会社にあっても、営業部員の大きな目標は、売上高の向上にほかなりません。では、どのようなやり方で取り組めば、目標に近づくことができるのでしょうか? 2019年6月3日~6月12日のブログで、営業部員をテーマにして五つ…

『お仕事ガール!』 - 受付嬢として奮闘し、さらには人事総務部の刷新に挑む

「受付嬢を扱った作品」の第二弾は、朝戸夜『お仕事ガール!』(メディアワークス文庫、2016年)です。大手総合商社「おたふく商事」の受付嬢となった水原時子の奮闘記。そこでの活躍が評価され、のちに人事総務部の刷新に身を投じることになります。受付業…

『いらっしゃいませ』 - 新人受付嬢が見るもの、感じたこと

会社を訪問するとき、最初に出会う「受付嬢」。笑顔で迎えられ、テキパキと要件を担当者につなげてもらえる。当然のことながら、会社に対する印象も良くなる。そのあたりまでは、「想定の範囲内」の流れと言えるかもしれません。しかし、実際には、通り一遍…

『浜辺の銀河』 - 町おこしに必要な諸条件

「町役場を扱った作品」の第二弾は、前回紹介した『崖っぷちの町役場』の続編にあたる川崎草志『浜辺の銀河 崖っぷちの町役場』(祥伝社文庫、2018年)です。南予町に隣接する伊達町の副町長に、総務省から出向してきた官僚・葉山怜亜が就任。目に見える成果…

『崖っぷち町役場』 - 職員の目線から見た田舎町の実情

愛媛県の南部にある架空の町「南予町」。JRの駅はなく、高速道路も通っていない。「三方を山に囲まれ、一方は海に面している。主な産業は、農業に林業に漁業…そして、公務員業。日本全国、どこでも見られるような小さな町だ」。若年層の流出は恒常化している…

『会社を綴る人』 - 社史の「完成」に賭けたダメ男の挑戦

「社史を扱った作品」の第二弾は、朱野帰子『会社を綴る人』(双葉文庫、2022年)。錦上製粉の社史を読み、同社に入社した菅屋大和(作品の中では、最上製粉の紙屋として登場)。失敗ばかりのダメ男ではあったのですが、彼の唯一の「取り柄」である「文章を…

『星間商事株式会社社史編纂室』 - 社史で会社の暗部をどう扱う? 

会社・組織・団体のHPを見ると、内容の差はあれ、どのような歴史を歩んできたのかという情報がまとめられています。そうした「沿革」というものを、従業員・顧客・株主・就職希望者など、多くの人たちが閲覧します。ただ、記載されているのは、簡単な事実・…