経済小説イチケンブログ

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作品紹介-1年目-6.先端技術を扱った作品

『下町ロケット ヤタガラス』 - 佃製作所のものづくりを支える「心意気」! 

「先端技術を扱った作品」の第三弾は、「自動運転トラクター」の開発を扱った池井戸潤『下町ロケット ヤタガラス』(小学館、2018年)です。東京大田区にある町工場・佃製作所の社長である佃航平を主人公にした『下町ロケット』は、テレビで放映され、人気を…

『人工知能』 - 「万能の神」か、それとも「人間の仕事を奪う悪」なのか? 

「先端技術を扱った作品」の第二弾は、幸田真音『人工知能』(PHP研究所、2019年)です。第一弾として紹介した『小説EV戦争』は、「電気自動車という次世代自動車の開発」を扱った作品でしたが、自動車をめぐるパラダイムシフトには、もうひとつの構成領域と…

『小説EV戦争』 - 日中韓の複雑怪奇な対立と協力の構図

4月1日、新しい元号が発表されました。「令和」と呼ばれる次の時代において確実に進行するのは、さまざまな領域における「パラダイムシフト」です。それは、従来のシステム・制度・常識が通用しなくなり、まったく異なった次世代のものに取って代わられてい…