経済小説イチケンブログ

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作品紹介-6年目-185.大災害を扱った作品

『TSUNAMI 津波』 - 巨大地震と巨大津波の恐ろしさ! 

「大災害を扱った作品」の第三弾は、高嶋哲夫『TSUNAMI 津波』(集英社文庫、2008年)。「世界中の地震の一割が集中するという日本」にあって、近い将来、高い確率で起こると言われている東海地震、東南海地震、南海地震。もしそれらの三つが連動して起きれ…

『首都決壊』 - 防災対策を担う官邸・顧問団の呆れた言動と判断ミス

「大災害を扱った作品」の第二弾は、安生正『首都決壊 内閣府災害担当・文月祐美』(祥伝社文庫、2022年)。荒川上流を襲った記録的豪雨と東電の変電所を破壊した巨大な竜巻によって火ぶたを切った首都・東京の危機。しかし、防災対策の司令塔であるはずの官…

『ハリケーン』 - 豪雨・暴風・土砂災害・台風に翻弄される気象予報官

地球温暖化が進むなか、豪雨・竜巻・土砂崩れ・台風などで、大きな被害をこうむるケースが増加しています。地震や噴火などに伴う被害もまた、甚大なものに。大災害は、人々に恐怖をまき散らし、人的・物的な損害を与え続けています。自然そのものに原因があ…