2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
最近よく聞くようになった「人生100年時代」という言葉。背景にあるのは、高齢化の進展です。総務省の推計によると、2020年9月15日現在における「65歳以上の高齢者」の人口は、前年より30万人増えて3617万人と過去最多になっています。総人口に占める高齢者…
「鉄道業を扱った作品」の第四弾は、楡周平『鉄の楽園』(新潮社、2019年)。高速鉄道の国際入札で勝利を収めた台湾。ところが、その後の海外における受注競争で、成功したのはインドだけ。ほかの国々では、莫大な資金力をバックに「なんでもありの手段を駆…
「鉄道業を扱った作品」の第三弾は、吉田修一『路(ルウ)』(文春文庫、2015年)。日本を代表する総合技術で、高速鉄道技術の世界語にもなった「新幹線」が初めて海を渡ったのは台湾です。台湾への「新幹線の輸出」を素材にした本書では、台北と高雄間を結…
「鉄道業を扱った作品」の第二弾は、福田和代『東京ダンジョン』(PHP研究所、2013年)。東京の地下には、地下鉄を軸に、地下道やトンネル、ビルの地下街、共同溝、下水道からさらには首都圏外郭放水路という巨大な地下神殿のような構造物などが、まるで迷宮…
コロナ禍に伴う利用数の激減で、業績の低迷に悩まされている鉄道業。しかし、鉄道は国民にとっては欠くことのできない重要なインフラです。いまも、多くの鉄道会社では、駅ナカの充実、駅のリニューアル、駅周辺の再開発、新駅の整備、収益構造の多角化、次…
「個人商店を扱った作品」の第四弾は、小野美由紀『メゾン刻の湯』(ポプラ社、2018年)。東京・下町にある明治43年創業の昔ながらの薪で湯を沸かす銭湯「刻の湯」が舞台。銭湯でのお仕事内容、業界が抱える苦境、刻の湯で暮らしている「訳ありさん」たちの…
「個人商店を扱った作品」の第三弾は、三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』(文春文庫、2009年)。便利屋というお仕事の本質と苦楽が描かれています。庭にある猫の死骸を片づけてほしい。外れてしまった押し入れのつっかえ棒を取り付けてほしい。夜逃げした…
「個人商店を扱った作品」の第二弾は、本田久作『開ける男 鍵屋・圭介の解けない日常』(ポプラ文庫、2018年)。鍵屋の仕事は、開かない錠を開けること。深夜の依頼も多く、ヤバイ仕事の依頼もまれではありません。鍵屋に持ち込まれるさまざまな依頼と難題に…