経済小説イチケンブログ

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作品紹介-3年目-98.商社を扱った作品

『小さな宇宙ベンチャーが起こしたキセキ』 - 日本初「宇宙商社」の誕生物語

「商社を扱った作品」の第五弾は、永崎将利『小さな宇宙ベンチャーが起こしたキセキ』(アスコム、2020年)です。2017年9月、日本初となる「宇宙商社」Space BDを創業し、たった3年でNASAやJAXAとの協業を果たした代表取締役社長・永崎将利による実話に基づ…

『三ツ星商事グルメ課のおいしい仕事』 - 隠された同課の意外なミッションとは? 

「商社を扱った作品」の第四弾は、百波秋丸『三ツ星商事グルメ課のおいしい仕事』(メディアワークス文庫、2014年)です。会社の経費で「不要な食事」を繰り返していると勘ぐられている総務部グループリソースメンテナンス課(グルメ課)。ところが、そこに…

『総合商社特命班』 - 「総合商社の概念を超える仕事」を見つけろ! 

『不毛地帯』と『空の城』の二作品では、高度成長期における総合商社の変化が扱われていました。その時代の商社にとって、大きな変化とは、主に取り扱うモノが一層拡充されていくプロセスでした。それに対して、バブル崩壊後における商社の変化は、モノだけ…

『空の城』 - 堅実商法であったはずの安宅産業がなぜ破綻したのか? 

「商社を扱った作品」の第二弾は、松本清張『空の城』(文春文庫、1982年)です。1904年に安宅弥吉が創設。官営八幡製鉄の指定商社として、国内の鉄鋼市場に強力な地盤を築き上げた安宅産業。しかし、NRC(ニューファンドランド・リファイニング・カンパニー…

『不毛地帯』 - 商社もまた時代の流れとともに変化していく

就職ランキングで上位を占めている業界のひとつに商社があります。高給取り、海外勤務、ブランド力などが、人気の理由になっているようです。とはいえ、多くの就活生のイメージは、「ラーメンからミサイルまで」と多彩な商品を扱うことや、商社ビジネスの基…