経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-5年目-157.編集者を扱った作品

『プリティが多すぎる』 - ファッション誌編集者のリアル

「編集者を扱った作品」の第四弾は、少女向けファッション誌の編集者を素材にした大崎梢『プリティが多すぎる』(文藝春秋、2012年)。対象年齢はずばり「女子中学生」というファッション誌『ピピン』に異動となった新米編集者・新見佳孝。最初は「驚きと疑…

『次回作にご期待ください』 - 漫画業界の実態 + 漫画誌編集者のお仕事

「編集者を扱った作品」の第三弾は、月刊漫画誌の編集者を素材にした問乃みさき『次回作にご期待ください』(角川文庫、2018年)。漫画誌の若き編集長・眞坂崇と同期の編集者・蒔田了の物語。編集長という名の管理職に抵抗感を持っている「お人好しの眞坂」…

『クローバー・レイン』 - 文芸編集者は小説のためには「何でもする人」

「編集者を扱った作品」の第二弾は、前回と同じで、文芸編集者を素材にした大崎梢『クローバー・レイン』(ポプラ社、2012年)。作家とのさまざまなやり取り、ライバル社の編集者との交流・競争などを通し、文芸編集者・工藤彰彦の仕事の全体像が多角的に浮…

『新米編集者・春原美琴はくじけない』 - 小説が大嫌い。でも文芸編集者に

総務省統計局によると、2019年の出版数は7万1903冊。一日換算では、およそ200冊の本が発売されています。本が作られるとき、通常、著者が書いた原稿がそのままの形で印刷されるわけではありません。内容がチェックされ、誤りがあれば、その訂正が行われます…