経済小説イチケンブログ

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作品紹介-5年目-149.警察学校を扱った作品

『警視庁53教場』 - 警察学校教官の謎の死から始まる物語

「警察学校を扱った作品」の第二弾は、吉川英梨『警視庁53教場』(角川文庫、2017年)。2001年の警視庁警察学校1153期小倉教場に所属していた学生たちの動きと、16年後の「事件」に対する捜査活動が並行して語られていきます。捜査するのは、警視庁刑事部捜…

『教場』 - 冷酷冷徹な白髪教官・風間公親

2023年6月14日、事件が起こりました。入隊間もない18歳の自衛官候補生(守山駐屯地所属)が自動小銃を発砲し、指導役として教育に当たっていた陸上自衛隊員の上官3名を死傷させたのです。候補生が自衛官に任官されるまで3カ月。さらに1年9カ月の任期を終える…