経済小説イチケンブログ

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作品紹介-3年目-72.安楽死を扱った作品

『小説「安楽死特区」』 - 特区を創って、安楽死を認めよう

「安楽死を扱った作品」の第三弾は、長尾和宏『小説「安楽死特区」』(ブックマン社、2019年)。もし安楽死を認める「特区」を創ろうとすると、どのように準備が進められ、またどういった展開があり得るのか? それをフィクション化したのが本書です。 [おも…

『終の盟約』 - 「もし認知症になったら、安楽死を」

「安楽死を扱った作品」の第二弾は、楡周平『終の盟約』(講談社、2013年)です。メインテーマは認知症と安楽死。認知症になった父の突然死のうらに隠された「真実」とは? それに迫ろうとする内科医の兄と弁護士の弟。たどり着いたのは、医師同士による、「…

『いのちの停車場』 - 在宅医療の最前線! 

安楽死。「人または動物に苦痛を与えることなく死に至らしめること」です。それは、致死性の薬物の服用か投与で死に至らしめる「積極的安楽死」と、救命などのための治療を行わない、もしくは中断することで死に至らしめる「消極的安楽死」に大別されます。…