経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-1年目-21.料理を扱った作品

『食堂かたつむり』 - 「食べられるもの」に対する「感謝」を込めた料理

「料理を扱った作品」の第五弾は、小川糸『食堂かたつむり』(ポプラ文庫、2010年)。10年間の都会での生活から山あいのふるさとに舞い戻った倫子がオープンさせた食堂の名は「かたつむり」。「食べられるもの」に対する「感謝」の念が込められた料理が提供…

『甘い罠 小説糖質制限食』 - 糖質が過剰に摂取される食生活に喝を入れる! 

「料理を扱った作品」の第四弾は、鏑木蓮『甘い罠 小説糖質制限食』(東洋経済新報社、2013年)。糖質制限食や化学調味料への過度の依存という切り口で、日本人が直面している食生活や味覚の危機と真正面に向き合った作品になっています。 [おもしろさ] 人類…

『星をつける女』 - 格付け判定をするには、これほどまでの労苦が

「料理を扱った作品」の第三弾は、原宏一『星をつける女』(角川文庫、2019年)。世界的な「食のガイドブック」の元格付け人で、シングルマザーの牧村紗英は、飲食店の格付け事務所を立ち上げます。けっして手を抜かずに仕事をやり遂げる優秀な格付け人・紗…

『鴨川食堂』 - 探します! 「思い出というスパイス」付きの料理と味を

「料理を扱った作品」の第二弾は、柏井壽『鴨川食堂』(小学館、2013年)です。京都にある鴨川食堂は、おいしい料理を出すだけではありません。一緒に食べた人についての大切な「思い出というスパイス」の効いた料理・味を探し出してくれる「探偵事務所」も…

『キッチンコロシアム』 - 料理をエンタテインメントとして初めて扱った! 

まだまだ暑さが残っているとはいえ、首都圏では、吹く風に秋の気配が強く感じられる今日このごろです。そして、秋と言えば、「食欲の秋」。おいしいものがいっぱい出回ります。そこで、今回は、料理・食を扱った作品を5つ紹介したいと思います。 「料理を扱…