経済小説イチケンブログ

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作品紹介-3年目-79.中高年を扱った作品

『55歳からのハローライフ』 - 人生の折り返し点からの「再出発」

「中高年を扱った作品」の第三弾は、村上龍『55歳からのハローライフ』(幻冬舎、2012年)。①離婚した女性58歳の婚活、②出版社をリストラされたあと、アルバイトでなんとか生計を維持している58歳の男性、③早期退職に応募し、キャンピングカーで全国を旅する…

『早期退職』 - 「リストラ」を促された中高年社員の悩みと不安

「中高年を扱った作品」の第二弾は、荒木源『早期退職』(角川文庫、2018年)です。働く中高年男性社員の悩み事は、『雨の日は、一回休み』で扱われたような若手社員や女性社員との距離感をどのようにとっていくのかという点に関わることだけではありません…

『雨の日は、一回休み』 - 世代間ギャップと女性との距離感に悩むおじさんたち

人は皆、人生の折り返し点を過ぎ、いわゆる「中高年」と称される年代になると、体力の衰えを感じたり、老いを意識したりすることが増えてきます。老後に向けて生活費を円滑にねん出することができるかどうかという、経済的な不安も、頭の中にこびりつき、離…