経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-2年目-32.税金を扱った作品

『税金亡命』 - 国境を超えて展開される脱税の構図

「税金を扱った作品」の第三弾は、佐藤弘幸『税金亡命』(ダイヤモンド社、2016年)。この本は、かつてアジア最大のタックスヘイブンとして煙たがられた香港とわが国を舞台に、国境を越えて脱税を図ろうとする脱税者、その手引きをする国税局のOB(国税OB)…

『B勘あり!』 - ズバリ! 税務調査の実態とは? 

「税金を扱った作品」の第二弾は、飯田真弓『B勘あり!』(日本経済新聞出版社、2015年)。B勘とは、裏帳簿、隠し口座などのこと。26年間国税調査官として勤務し、現在は税理士として活動する著者による小説。舞台は大阪。かつて国税調査官であったがゆえの…

『トッカン 特別国税徴収官』 - 絶大な強権を有したその「実像」! 

2月上旬になると、日ごろ遠い存在と思っている税務署がとても近いものに感じる人が増えるのではないでしょうか? それは、2月17日から確定申告が始まるからです。源泉徴収されている税金がどれくらい還付されるのか。支払った医療費がどれだけ戻るのか。逆に…