経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-4年目-116.広告会社を扱った作品

『広告の会社、作りました』 - フリーのデザイナー+コピーライター=新感覚の広告制作会社

「広告会社を扱った作品」の第五弾は、中村航『広告の会社、作りました』(ポプラ社、2021年)です。広告会社「アド・プラネッツ」が突然倒産することで、就職活動をする羽目に陥ったデザイナーの遠山健一と、フリーランスとして個人事務所を開設しているコピ…

『花のさくら通り』 - 零細広告制作会社と「地域の活性化」

「広告会社を扱った作品」の第四弾は、荻原浩『花のさくら通り』(集英社文庫、2015年)です。都心のオフィスから郊外のさびれた「さくら通り商店街」に引っ越しを余儀なくされた「ユニバーサル広告社」。生き残りをかけた活動を展開するには、地域における存…

『CC:カーボンコピー』 - 中堅広告代理店とクライアント 

「広告会社を扱った作品」の第三弾は、幸田真音『CC:カーボンコピー』(中央公論新社、2008年)です。主人公は、業界中堅の広告代理店「ナガサワ・アド・エージェンシー」に勤める山里香純41歳。広告業界の業務内容や仕事の仕組み、代理店に広告を依頼するク…

『夏の果て』 - 元電通トップクリエーターの自伝的小説

「広告会社を扱った作品」の第二弾は、岡康道『夏の果て』(小学館、2013年)です。著者は、元電通のトップクリエーター。1999年に日本初のクリエイティブ・エージェンシー「TAGBOAT」を創設。少年時代から始まり、電通に入社し、CMプランナー(テレビ・ラジ…

『小説電通』 - 広告代理店同士の熾烈なバトルの行方

目の前に欲しいモノがいくつかあり、どれかを選ぶとします。そんなとき、決め手となるのは、商品の品質・価格・デザイン・評判など、多様です。しかし、広告もまた、判断に大きな影響を与えるのではないでしょうか? 実際、広告の良し悪しは、商品の売れ行き…