作品紹介-3年目-96.江戸・東京はじめて物語を扱った作品
「江戸・東京はじめて物語」の第四弾は、門井慶喜『地中の星』(新潮社、2020年)です。東京に地下鉄を誕生させるという前代未聞の偉業を達成した早川徳次と、工事現場で彼をサポートした大倉土木の総監督・現場監督たちの熱い物語。東京初の地下鉄が同時代…
「江戸・東京はじめて物語」の第三弾は、門井慶喜『東京、はじまる』(文藝春秋、2020年)です。日本人初の建築家となり、日本銀行本店、両国国技館、東京米穀取引所、東京駅などを設計。いわば「東京そのものを建築する」という使命を負わされた辰野金吾の…
「江戸・東京はじめて物語」の第二弾は、伊東潤『江戸を造った男』(朝日新聞出版、2016年)です。前回(1月4日)のブログで取り上げた門井慶喜『家康、江戸を建てる』では、江戸のインフラとして、治水、貨幣、飲料水、江戸城の石垣、天守の建造が整備され…
1590年夏、小田原城攻めの陣中、豊臣秀吉は、徳川家康に次のような主旨のことを告げたそうです。この戦が済み次第、「北条家の旧領である関東八か国をそっくりさしあげよう。合わせて240万石。天下一の広大な土地じゃ。お受けなされい」。しかし、その代わり…