経済小説イチケンブログ

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作品紹介-3年目-84.カラ売り屋を扱った作品

『カラ売り屋 VS 仮想通貨』 - 仮想通貨の罠

「カラ売り屋を扱った作品」の第四弾は、黒木亮『カラ売り屋VS仮想通貨』(角川書店、2021年)。パンゲアによる「カラ売り屋」シリーズ四作目。8月27日に出版されたばかりの最新作です。今回は、仮想通貨交換業者、巨大航空会社、新興電気自動車メーカーをタ…

『カラ売り屋、日本上陸』 - あくどい経営者に「天の裁き」を

「カラ売り屋を扱った作品」の第三弾は、黒木亮『カラ売り屋、日本上陸』(角川書店、2020年)。パンゲアによる「カラ売り屋」シリーズ三作目の作品です。ニューヨークのカラ売り屋が東京に日本事務所を開設。巨大医療グループ、シロアリ駆除会社、総合商社…

『リストラ屋』 - 強欲な「コストカッター」に挑む

「カラ売り屋を扱った作品」の第二弾は、黒木亮『リストラ屋』(講談社、2009年)。パンゲアと北川靖による「カラ売り屋」シリーズ二作目に当たる作品。スポーツ用品メーカーの新しい経営者として招聘された人物は、人とコストをギリギリの極限状態まで減ら…

『カラ売り屋』 - あくどい企業を探し出し、調べ、徹底的に戦う

空(カラ)売りとは、投資対象である物を保有せずに、対象物を売る契約を結ぶこと。「株式のカラ売りの場合は、証券会社などから借りてきた株を市場で売却し、株価が下がったところで買い戻し、借りていた株を返却」。その差額で利益を得る取引のことです。…