経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-2年目-61.バブルの時代を扱った作品

『動く不動産』 - 「土地転がし」や「地上げ」 が流行語になる

「バブルの時代を扱った作品」の第三弾は、姉小路祐『動く不動産』(角川文庫、1998年)。土地の価格が鰻登りに上昇し、「土地転がし」という言葉が流行したバブル期。では、そうした地価高騰がどのように実現されていったのでしょうか? それには、それを推…

『バブルの帝王』 - グローバルに展開されたリゾート開発

「バブルの時代を扱った作品」の第二弾は、門間 明『バブルの帝王』(飛鳥新社、2007年)。イ・アイ・イ・インターナショナルの社長として、バブル期には「南海のリゾート王」と称され、総資産1兆円を超える企業グループを構築した高橋治則を連想させる人物…

『一瞬の寵児』 - バブルに踊らされたある人物の生き様

新型コロナウイルスで揺れた2020年。株価も値動きの激しい一年でした。12月30日に最後の取引を終えた東京証券取引所。日経平均の終値は2万7444円17銭(前日比123円98銭安)でした。年末の株価としては、1989年の3万8915円以来の高値となりました。史上最高値…