経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-6年目-175.東南アジア・ビジネスを扱った作品

『海亀たち』 - 東南アジアで働く「ボーダレス人間」の成長譚

「東南アジア・ビジネスを扱った作品」の第二弾は、ごく普通の日本人が現地で活躍するプロセスを追跡している加藤秀行『海亀たち』(新潮社、2018年)。ノルマ漬けの営業マンに疲れ果てた主人公が、ベトナムのダナンを皮切りに、ホーチミンやバンコクでビジ…

『[小説]日本企業はアジアのリーダーになれるのか?』 - 国内基準からアジア基準へ

20世紀末、「メイド・イン・ジャパン」の工業製品が世界中を席巻しました。とりわけ、アジア各国における日本企業の存在感は、際立っていました。ところが、いまや韓国・中国といったライバル国との熾烈な競争のなか、日本企業のパワーは大きく損なわれつつ…