経済小説イチケンブログ

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作品紹介-2年目-45.ホテルを扱った作品

『ホテルジューシー』 - 「炊き込みご飯」のようなホテルでのバイト経験

「ホテルを扱った作品」の第四弾は、坂木司『ホテルジューシー』(角川文庫、2007年)。しっかり者の大学二年生、ヒロちゃんこと柿生浩美。沖縄の格安ホテル「ホテルジューシー」でのアルバイトを通して心を強くし、たくましくなっていくひと夏の物語。ジュ…

『総選挙ホテル』 - 自分で考えて動けるスタッフを増やすために!  

「ホテルを扱った作品」の第三弾は、桂望実『総選挙ホテル』(角川書店、2016)。いまいちヤル気のない従業員たちが働く中堅ホテル。当然、売り上げも停滞。そんなホテルの社長に、現実離れした大学教授が就任することになります。新社長が行ったのは、ホテ…

『ラストチャンス 参謀のホテル』 - 危機に瀕した名門ホテルの再生物語

「ホテルを扱った作品」の第二弾は、江上剛『ラストチャンス 参謀のホテル』(講談社文庫、2020年)。崖っぷちのホテルの再生を描いた作品。崩壊寸前の飲食フランチャイズ企業の再建を描写した『ラストチャンス 再生請負人』の続編。元エリート銀行員で、数…

『銀の虚城』 - 「極秘の特命」に翻弄されたホテルマンの悲劇

旅。それは、非日常の世界に触れることで日常生活にも楽しみを作り出し、メリハリをつけてくれます。そうした人々のエンタテインメントを演出し、サポートしてくれるサービス業のひとつにホテルがあります。今回は、顧客の視点というよりは、サービスを提供…