経済小説イチケンブログ

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作品紹介-2年目-36.コンビニを扱った作品

『コンビニ人間』 - 「人間である以上にコンビニ店員なんです」

「コンビニを扱った作品」の第三弾は、村田沙耶香『コンビニ人間』(文藝春秋、2016年)。コンビニでアルバイトを18年間行っている36歳の未婚女性・古倉恵子が主人公。決して「普通」とは見なされてこなかった彼女も、コンビニの店員として働いているときだ…

『俺のコンビニ』 - 若き店長の情熱がつくりあげたもの

「コンビニを扱った作品」の第二弾は、峰月皓『俺のコンビニ』(メディアワークス文庫、2010年)。郷里でコンビニの立ち上げに奔走する青年の成長物語。コンビニの店長として、何事にもへこたれず、前向きに進んでいく様子がさわやかに描かれています。続編…

『ビル街の裸族』 - コンビニ本部と加盟店のビミョウな関係! 

買い物をするところで、最も身近なお店はどこか? そう聞かれると、多くの場合「コンビニ」という答えが返ってくることでしょう。コンビニが日本に登場したのは、1970年代初めのこと。その後、大きく成長していきます。急成長の過程で構築されたビジネスモデ…