2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
日本各地で商店街の多くがいま、危機に陥っています。「シャッター通り」になっているところも例外ではありません。衰退を促した最大の理由は、大型のショッピングセンターとの競争激化にあると考えられています。見方を変えれば、商店街とは「道路に沿って…
「編集者を扱った作品」の第四弾は、三浦しをん『舟を編む』(光文社、2011年)。辞書作りの大変さと奥深さを描いた作品です。「辞書は、言葉の海を渡る舟」。辞書づくりは、「海を渡るにふさわしい舟を編む」という作業。2013年4月13日に公開された、石井裕…
「編集者を扱った作品」の第三弾は、早見和真『小説王』(小学館、2016年)。文芸という世界が「負のループ」の渦中にあるなか、小説の本質と、作家・編集者のそれぞれの役割を真っ正面から考察した作品です。小学校の同級生であった「売れない作家」と「二…
「編集者を扱った作品」の第二弾は、五十嵐貴久『編集ガール!』(祥伝社、2012年)。いきなり女性ファッション誌の編集長に抜擢されたのは、編集業務をまったく経験していない「すぶの素人」。経理部勤務であった女性が変身し、リーダーシップを発揮する様…
毎日、大量の本を世に送り出している出版業界。全国出版協会・出版科学研究所によると、2019年における推定販売金額は1兆5432億円でした。そのうち、紙の出版物(書籍・雑誌の合計)は、前年比4.3%減の1兆2360億円で、15年連続のマイナスとなりました(内訳…
「おもしろい経済小説」を多くの人に知ってもらいたい。そういう思いでスタートさせた「経済小説イチケンブログ」。本日、アクセス数が1万を突破しました。これもひとえに、日頃から見にきていただける「あなた」のおかげです。誠にありがとうございます。 …
「航空会社を扱った作品」の第四弾は、黒木亮『島のエアライン』(毎日新聞出版、2018年)。熊本県の「天草空港」の設立に至るまでの紆余曲折の経緯と、地方自治体が独力で経営する日本初の定期航空会社「天草エアライン」の苦難の道のりを描いた「ドキュメ…
「航空会社を扱った作品」の第三弾は、池井戸潤『銀翼のイカロス』(ダイヤモンド社、2014年、文春文庫、2017年)。帝国航空の立て直しをゆだねられた主人公の半沢直樹は、再建プランを練り上げ、「抵抗勢力」を論破して、初志貫徹を図っていきます。半沢直…
「航空会社を扱った作品」の第二弾は、江上剛『翼、ふたたび』(PHP研究所、2014年)。2010年1月19日、ナショナルフラッグとも言われた日本航空が経営破綻。再生の切り札として会長職(兼グループCEO)に招聘されたのは、京セラ代表取締役名誉会長の稲盛和夫…
われわれの生活と深く関わり、しかも最も多くの部品から成り立っている工業製品とはなんでしょうか? 答えは、飛行機です。例えば、自動車一台の部品数が2~3万点。それに対し、ジャンボ機一機の部品数はおよそ600万点に及びます。さらに、飛行機でヒトやモ…