2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
「百貨店を扱った作品」の第三弾は、高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』(光文社、2013年)。百貨店でのショッピングと言えば、店舗における接客を通した買い物をイメージするのが一般的。ところが、売り場ではなく、直接顧客に販売するという形もあるの…
「百貨店を扱った作品」の第二弾は、村山早紀『百貨の魔法』(ポプラ社、2017年)です。百貨店は、お客様を笑顔に、そして幸せにするための「魔法の舞台」。倒産の危機に瀕した百貨店で、店を守ろう、地元に愛され続けようと懸命に努力する人たちの姿、さら…
かつて、モノがまだ少ない時代にあって、多種多様な商品を陳列する百貨店は、まさに小売業界の雄にふさわしい存在でした。なかでも、高度成長期(1955-73年)には、多くの人に「素敵な暮らしの夢」を与えました。しかし、その後、顧客の求める商品の多様化…
「災害を扱った作品」の第五弾は、高嶋哲夫『富士山噴火』(集英社、2015年)。富士山の大噴火がもたらす災害の様相が克明に描かれています。大噴火の結末に待ち受けている驚くべき富士山の新しい姿とは? 高嶋哲夫の作品を再度取り上げました。 [おもしろさ…
「災害を扱った作品」の第四弾は、高嶋哲夫『ジェミニの方舟-東京大洪水』(集英社、2008年)。中心気圧807ヘクトパスカル、最大風速77メートルという史上まれにみる超巨大台風が首都圏を襲えば、いかなる事態が引き起こされるのかを予測した警告の書。その…
「災害を扱った作品」の第三弾は、石黒耀『震災列島』(講談社文庫、2010年)。最近の研究データに基づいて、もし東海地震が起きれば、いかなる事態が生じるのかを予測した警告小説です。東海地震の渦中、娘の仇を討つため、復讐計画を練り上げ、実行する男…
「災害を扱った作品」の第二弾は、岳真也『小説帝都復興』(PHP研究所、2011年)です。巨大地震が多くの建物を破壊する災害であることに、異論の余地はありません。ただ、巨大地震からの復興事業が被災地の再生に大きく寄与した事例があることもまた、歴史的…
日本は、自然災害が非常に多い国のひとつです。太平洋プレート、フィリピンプレート、ユーラシアプレート、北米プレートがせめぎあうことで、大きな地震が起こる確率は非常に高いからです。毎年、勢力の強い台風が日本列島を通り、甚大な被害をもたらします…
「農業を扱った作品」の第四弾は、誉田哲也『幸せの条件』(中央公論新社、2012年)。農業活性化の方策として考えられている「異業種による農業への参入」や「エネルギー問題への貢献という農業の新しい可能性」が扱われています。また、「農業オンチ」の主…