経済小説イチケンブログ

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作品紹介-5年目-164.学校給食を扱った作品

『おいしい給食』 - 給食の対照的なふたつの楽しみ方

「学校給食を扱った作品」の第二弾は、「食べる側」を描いた紙吹みつ葉『おいしい給食』(中公文庫、2020年)です。時代は1980年代。ハンサムだが、近づきがたい雰囲気を持つ無愛想な数学教師・甘利田幸男の唯一の楽しみは「給食」。毎食、構成を見極め、バ…

『給食のおにいさん』 - 給食をめぐる人間紋様

戦後の小学生であれば、ほとんどの人が経験した学校給食。世代による違いはあるかもしれませんが、多くの人にとっては、「歯を磨いたり顔を洗ったりするのと同じで、すぐに流れ去る日常でしかなかった」のではないでしょうか? 私自身、記憶に残っている給食…