経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-4年目-109.運送会社を扱った作品

『ドッグファイト』 - 運送会社と巨大外資系ネット通販との戦い

「運送会社を扱った作品」の第三弾は、楡周平『ドッグファイト』(角川書店、2010年)です。日本で最大手の運輸会社・コンゴウ陸送(資本金600億円、売上高1兆4000億円、従業員数14万人)と、グローバルに事業を展開する外資系ネット通販・スイフトとの壮絶…

『ラストワンマイル』 - 運送会社の真価・存在意義

「運送会社を扱った作品」の第二弾は、楡周平『ラストワンマイル』(新潮社、2006年)です。巨大な郵政と、肥大化するIT企業との戦いを強いられた暁星運輸は、いかなる方策でその戦いに打ち勝とうとするのでしょうか? 武器となるのは、「物流業がすべての産…

『再生巨流』 - 運送会社の再生劇

いまでは日常生活に深く浸透しているサービスのひとつに、「宅配」があります。荷造りさえすれば、運送会社のドライバーが自宅まで取りにきて、配送先まで荷物を送り届けてくれます。また、ネットでモノを注文すれば、自宅を一歩も出ることなく、それを受け…