経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-2年目-60.労働組合を扱った作品

『ともにがんばりましょう』 - あなたが労働組合の執行部員になるときに

「労働組合を扱った作品」の第三弾は、塩田武士『ともにがんばりましょう』(講談社、2012年)。組合活動には、まったく関心がなかった新聞記者が労働組合の教育宣伝部長に就任。そのときの経験が具体的に描写されています。笑って熱くなれる! 組合の最前線…

『青空』 - すさまじいパワハラに苛まれた人の「最後の砦」

「労働組合を扱った作品」の第二弾は、井上文夫『青空』(新日本出版社、2016年)。上司たちのすさまじい「いじめ」や「パワハラ」に苦しみながらも、懸命に働き続けようとする、契約制客室乗務員の能見葉月。そんな彼女に「助け舟」を出したのは、圧倒的多…

『労働貴族』 - 労働組合を牛耳った権力者が会社の経営を歪める! 

多くの企業において、労働者の雇用・権利を守り、労働条件の改善のために活動する組織として、労働組合があります。産業や職種などで組織される欧米型の労働組合とは異なり、日本では、メインとなるのは企業別労働組合です。そして、企業レベルでは対応でき…