「仕事の疲れも、飲んでいるうちにどこかに行ってしまう」「すぐ横で飲みながらグチをこぼしているふたりのおじさん、結構大変ですね!」「騒がしい声が飛び交う中、静かに日本酒を飲んでいる一人の若者。なにか深刻そう!」… …。飲み屋とか居酒屋という世界…
「新聞記者を扱った作品」の第三弾は、藤岡陽子『トライアウト』(光文社文庫、2015年)。多くの人がイメージするトライアウトとは、戦力外通告を受けたプロ野球選手がもう一度どこかのチームに加入するために、自らの技術や能力を示す場のことではないでし…
「新聞記者を扱った作品」の第二弾は、浜田文人『崖っぷち チーム・ニッポンの初陣』(光文社文庫、2013年)。日本新聞社社会部の黒井正義42歳は、かつてやり手の記者でした。ところが、いまでは真実を追究するという「記者魂」を失いつつあります。いわば記…
配達された新聞に目を通し、テレビでニュースを見ることで始まる一日。すでに半世紀以上も続けられているわたしの日課です。1980年以降、気になった記事を切り抜き、テーマごとに仕分し、ファイルで整理することが、新たな日課に加わりました。切り抜いた記…
「お仕事いろいろ(4)」の第八弾は、本城雅人『スカウト・デイズ』(PHP学芸文庫、2012年)。「毎年、八十人を超える選手がドラフトで指名され、同じ数の選手がこの世界から去っていく。新しい選手を一人獲るということは、過去に獲得した選手を一人、やめ…
「お仕事いろいろ(4)」の第七弾は、竹内真『図書室のキリギリス』(双葉文庫、2015年)。幅広い分野の本を読み、ブログにまとめるのを習慣にしていた高良詩織。バツイチになったのを機に、直原高校の図書館(通称図書室)で、学校司書として働き始めまし…
「お仕事いろいろ(4)」の第六弾は、日明恩『ロード&ゴー』(双葉文庫、2012年)。消防車と救急車。いずれも、119番通報に基づいて出場する緊急車輛です。しかし、両者には、業務内容はもちろんなのですが、求められる運転技術にもかなりの違いがあるよう…
「お仕事いろいろ(4)」の第五弾は、有川浩『明日の子供たち』(幻冬舎、2014年)。児童養護施設「あしたの家」では、身寄りがなかったり、虐待や育児放棄を受けたりといった理由で、親と一緒に住めない90人の子供たちが暮らしています。スタッフは、保育…
「お仕事いろいろ(4)」の第四弾は、小前亮『添乗員さん、気をつけて 耕介の秘境専門ツアー』(ハルキ文庫、2019年)。国枝耕介34歳は、年間に200日以上を添乗する凄腕の「プロテン」(どの会社にも属さないプロの添乗員)。一番のお得意様である東栄旅行…
「お仕事いろいろ(4)」の第三弾は、坂木司『切れない糸』(創元推理文庫、2009年)。父親の新井和夫54歳が急死したため、家業のアライクリーニング店を継ぐことになった新井和也22歳。同じ商店街の喫茶店「ロッキー」で働く、大学の友人でもある沢田直之…
「お仕事いろいろ(4)」の第二弾は、相沢沙呼『小説の神様』(講談社タイガ、2016年)。同級生となった「売れない作家」の千谷一也と、「人気作家」の小余綾詩凪。引っ込みがちで、自信喪失状態が続いている一也。片や、「多くの人に囲まれ、きらきらとし…
これまで特定のテーマを決めず、さまざまな仕事・職業を対象にしたお仕事小説を紹介する機会が3回ありました。一回目は2025年2月6日~2月27日、二回目は同年5月29日~7月10日、三回目は2026年1月15日~3月12日でした。四回目となる今回は、八つの作品を紹介…
「株」を扱った作品の第三弾は、楡周平『ショート・セール』(光文社、2023年)。悪質な手口で企業を食い物にするライス・エバンスと鳴島のコンビ。ありとあらゆる手段を駆使して彼らの悪だくみを阻止し、しかもそれをビジネスチャンスととらえる投資ファン…
「株」を扱った作品の第二弾は、相場英雄『株価操縦《マニピュレーション(Manipulation)》』(ダイヤモンド社、2006年)。「不可思議な株の乱高下の背景にある仕手筋の暗躍、風説の流布、未公開株を使った詐欺事件」といったマネー犯罪の闇を描いた作品で…
2026年2月25日に5万8000円台を突破し、最高値を更新した日経平均。一時は年末に向けて6万円の大台を超えるという予想さえ出されました。ところが2月28日、米・イスラエルがイランへの軍事攻撃を開始したことで、地政学的リスクが一気に噴出。株価もジェット…
「おカネ」を扱った作品の076F3128-DF5C-4F4F-9954-8175CDA9BF3D.png第二弾は、安藤祐介『宝くじが当たったら』(講談社文庫、2015年)。「もし一等が当たれば、〇〇をしてみたい!」 そのような一攫千金の夢を追い求めて、多くの人が宝くじにおカネを費やし…
生きていくために不可欠なものに「おカネ」があります。キャッシュレス化が進み、現金を使わずに生活する人が増えてきたのは事実。しかし、銀行預金や電子マネーもまたお金の一形態。その重要性が低下しているわけではありません。おカネは、経済活動の潤滑…
「お仕事いろいろ(3)」の第九弾は、仲町六絵『京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎』(PHP文芸文庫、2017年)。園芸の専門学校を出て、京都西陣にある花屋「なごみ植物店」の店員になったばかりの和久井実菜。姉の花弥が店長を務めるお店の一…
「お仕事いろいろ(3)」の第八弾は、行成薫『稲荷町グルメロード』(ハルキ文庫、2021年)。東京から少し離れた田舎町「あおば市」。同市の「サンロードあおば・稲荷町商店街」が醸し出す雰囲気はもはや一昔前のもの。「ゾンビロード」と称されるほどにさ…
「お仕事いろいろ(3)」の第七弾は、黒木あるじ『掃除屋(クリーナー) プロレス始末伝』(集英社文庫、2019年)。小さい頃によく見たプロレス中継。いつも不思議だなあと思っていたことがあります。それは、どちらが勝つのかわからない熱戦が展開されてい…
経済小説イチケンブログへようこそ。 ご訪問ありがとうございます。経済小説案内人イチケンです。42年間、大学で教えてきました。経済小説・お仕事小説の面白さに魅せられ、これまでに1800冊以上読破しております。関連本の執筆のほか、作品の書評や解説も手…
「お仕事いろいろ(3)」の第六弾は、泉ゆたか『横浜コインランドリー』(祥伝社文庫、2023年)。3年間、ブラック企業で働き、辞職した中島茜は、引きこもり状態に陥っていました。洗濯機が故障したので、近所の「ヨコハマコインランドリー」に行き、店長の…
2026年2月12日、本ブログへのアクセス数が6万を突破しました。ご覧くださっている方々には、心から感謝申し上げます。 ブログの対象は、経済小説&お仕事小説。ところが、最近のトレンドは、なんと言ってもお仕事小説が圧倒していることです。ドラマや映画の…
2026年2月12日、本ブログへのアクセス数が6万を突破しました。ご覧くださっている方々には、心から感謝申し上げます。 ブログの対象は、経済小説&お仕事小説。ところが、最近のトレンドは、なんと言ってもお仕事小説が圧倒していることです。ドラマや映画の…
「お仕事いろいろ(3)」の第五弾は、風戸野小路『ラスト ワン マイル』(集英社オレンジ文庫、2021年)。宅配便で圧倒的なシェアを誇り、従業員数も十万人を超える昭和街送。主人公は同社の配送員(宅配便のドライバー)で、定年を一年後に控えた秋山晋。…
「お仕事いろいろ(3)」の第四弾は、永田俊也『落語娘』(講談社文庫、2008年)。妙な縁で、落語界の問題児となっていた真打ち・三々亭平佐の弟子となり、前座として苦労を重ねる長村(三々亭)香須美の物語。落語の醍醐味・真髄、落語家という仕事の真髄…
「経済小説イチケンブログ」を始めて、ちょうど7年が経過しました。この1年間、「作品紹介」の中で取り上げた作品数は52点。取り上げたテーマ数は、以下の通り14となりました。特定のテーマではなく、「お仕事いろいろ」というスタイルと3回取り上げたのが、…
「お仕事いろいろ(3)」の第三弾は、城山真一『看守の流儀』(宝島社文庫、2022年)。舞台は金沢にある加賀刑務所。ベールに包まれ、なかなか知ることがむずかしい刑務所の内実がリアルに描かれた秀作。所収されている五つの短編から、受刑者にとって「更…
「お仕事いろいろ(3)」の第二弾は、小野寺史宜『みつばの郵便屋さん』(ポプラ文庫、2014年)。赤色のバイクに乗って一軒一軒、郵便を配達する郵便屋。頻繁に目撃する機会があるので、多くの人はさほど気に留めることがありません。いわば「日常という風…
特定のテーマを決めず、さまざまな仕事・職業を紹介する企画「お仕事いろいろ」。一回目は25年2月6日~2月27日、二回目は同年5月29日~7月10日に実施しました。三回目となる今回は、九つの作品を紹介します。いずれも、大変おもしろくて、それぞれの仕事の醍…