経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-1年目-18.地域の活性化を扱った作品

『県庁おもてなし課』 - 行政と観光特使のコラボレーション

「地域の活性化を扱った作品」の第四弾は、有川浩『県庁おもてなし課』(角川書店、2011年)です。観光立県をめざす高知県を舞台に展開される新設された「おもてなし課」の職員たちと、観光特使に任命された地元出身の若手作家の奮闘ぶりを描いた作品。2013…

『ローカル線で行こう!』 - 鉄道を軸にした「地域の再生」

「地域の活性化を扱った作品」の第三弾は、真保裕一『ローカル線で行こう!』(講談社、2013年)。メインストーリーは、新たに社長に就任した女性が破産寸前のローカル線を再生するという話。しかし、その鉄道自体が地域経済の動脈です。そうした動脈を維持…

『プラチナタウン』 - 元商社マンの町長が挑む起死回生の町おこし

「地域の活性化を扱った作品」の第二弾は、楡周平『プラチナタウン』(祥伝社、2008年)。財政破綻寸前の田舎町の町長に就任した元商社マンが、「逆転の発想」で町の再生に挑む物語です。2012年にWOWOWで放映された連続ドラマW『プラチナタウン』の原作本。…

『そうだ、星を売ろう』 - 「コトづくり」を軸にしたビジネスモデルの構築

2019年のお盆休み。8月10日(土)から18日(日)までの9連休になる人も多いようです。期間中、ふるさとに帰省する人がたくさんおられることでしょう。大都市から地方に移動すると、真っ先に目にするのは、人の密度が希薄になることです。事実、多くの地方は…