経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-5年目-173. 経理を扱った作品

『お局美智 経理女子の特命調査』 - 極意の情報を知り尽くして会社を守る

「経理を扱った作品」の第三弾は、明日乃『お局美智 経理女子の特命調査』(文春文庫、2020年)。終戦直後に先々代の野村千代作が創業し、先代の作太郎が育て、三代目の勇作が社長を務めている同族会社のNOMURA建設(従業員150名)。そこで経理の仕事をしな…

『やってられない月曜日』 - 仕事に新鮮味を感じなくなったOLがやる気を取り戻す

「経理を扱った作品」の第二弾は、柴田よしき『やってられない月曜日』(新潮社、2007年)。会社に入って何年か経ち、仕事にも慣れてくると、新鮮味がなくなってくるのは、世の常。単調な出来事の繰り返しのなかで、常にモチベーションをもって仕事に接し続…

『これは経費で落ちません!』 - 経理から見る社内の人間模様

経理の仕事は、一言で表現すれば、会社のお金を管理すること。経営者が経営判断をするために必要な決算書の作成のほか、現金の出納管理、経費の精算、伝票の記帳・整理、売掛金・買掛金の管理、従業員の給与や社会保険料の計算など、非常に幅広い業務をカヴ…