経済小説イチケンブログ

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作品紹介-5年目-136.すきま仕事を扱った作品

『あずかりやさん』 - 「一日百円でなんでもあずかります」

「すきま仕事を扱った作品」の第三弾は、大山淳子『あずかりやさん』(ポプラ文庫、2015年)です。「明日町こんぺいとう商店街」の西端にある「あずかりや・さとう」。店主は、盲目の若者・桐島透。7歳で視力を失ってからもう20年が経過しています。そんな店…

『独りの時間をご一緒します』 - 見ず知らずの他人であるからこそ、癒される

「すきま仕事を扱った作品」の第二弾は、沢木まひろ『独りの時間をご一緒します』(宝島社文庫、2015年)。報われない日々に疲れ果てていた葉山遊がスカウトされ、「伴い屋」として働き始めます。便利屋業やホスト業とは、似ているようで違うようです。依頼…

『旅屋おかえり』 - 依頼を受けて旅を代行するというお仕事

大企業などが進出しない非常に小規模な事業は、「隙間産業」あるいは「ニッチ市場」といった言葉で呼ばれています。では、それらのレベルにも届かない、さらに特化したビジネスはあり得ないのでしょうか? もしこんなビジネスがあれば楽しいとか、人のために…