経済小説イチケンブログ

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作品紹介-4年目-115.会社のトップを扱った作品

『社長のテスト』 - トップの姿を複眼的に描いた「小説仕立てのビジネス書」

「会社のトップを扱った作品」の第五弾は、山崎将志『社長のテスト』(日本経済新聞出版社、2012年)。ベンチャー企業が火災に見舞われ、崩壊の危機に直面。対応を現場に丸投げしようとする阿部常夫社長に代わり、復旧作業を主導したのは、部長の西村健一で…

『Hello, CEO』 - ごく平凡な青年がベンチャー企業のトップに

「会社のトップを扱った作品」の第四弾は、幸田真音『Hello, CEO』(光文社、2007年)です。潜在的な力を持ちながらも、ごく平凡なサラリーマン生活を過ごしていた藤崎翔が、最年少ながら、ベンチャー企業の最高経営責任者(CEO)に就任。果たして、会社はど…

『小説 創業社長死す』 - ワンマンのオーナー経営者の光と影

「会社のトップを扱った作品」の第三弾は、高杉良『小説 創業社長死す』(角川書店、2015年)です。東邦食品工業の創業者で、オーナーでもある小林貢太郎。「飛ぶ鳥を落とす勢い」で会社を発展させてきた彼が急死。彼がいないと何事も機能しないワンマン体制…

『ライバル』 - 社長の資質とは? 

「会社のトップを扱った作品」の第二弾は、安土敏『ライバル』(ダイヤモンド社、2011年)。同じ年に総合商社に入社した二人の男性。やがて次期社長の座を争うライバルに。両者間で繰り広げられる「つばぜり合いと心の交流」が、関連会社との関係や川下作戦…

『器に非ず』 - 社長の「器」とは? 

会社の発展のために決定的に欠かせない条件のひとつとして、「トップ(社長・会長)の力量」が挙げられます。いかに優秀な社員が揃っていたとしても、彼らの能力をうまく発揮させ、目標や課題に向けてコーディネートしていくリーダーがいなければ、組織は円…