経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-1年目-29.株を扱った作品

『ブラック・ヴィーナス』 - 隠された「黒女神」のミッションとは! 

「株を扱った作品」の第四弾は、城山真一『ブラック・ヴィーナス 投資の女神』(宝島社、2003年)。わずかな金さえあれば、どれだけでも金を増やすことができる「株の天才」。そのようにうわさされるのは、「黒女神」こと、二礼茜。銀行に見放された人物など…

『ビット・トレーダー』 - デイ・トレードの世界がビビッドに! 

「株を扱った作品」の第三弾は、樹林伸『ビット・トレーダー』(幻冬舎、2007年)。ジェットコースターのごとく急上昇と急下降を繰り返す株価の変動に翻弄される「デイ・トレーダー」の姿がリアルに再現されています。デイ・トレーダーとは、株を中長期的に…

『最後の相場師』 - 相場師から機関投資家・大衆投資家へという流れの中で

「株を扱った作品」の第二弾は、津本陽『最後の相場師』(角川文庫、2007年)です。主人公である佐久間平蔵のモデルは、是銀こと、是川銀蔵。彼の自叙伝(『相場師一代』。原題は、『自伝波乱を生きる』1991年)を読むと、挫折と再起を何度も繰り返し、激動…

『波のうえの魔術師』 - 「株の世界」はハラハラドキドキの連続! 

毎日、新聞・ネット・テレビなどで必ず取り上げられるものに、株価の変動があります。個人投資家にとって、株価は収益を左右する重要なファクター。その動きに一喜一憂している人も多いことでしょう。他方、企業にあって、株は、最も重要な資金の調達手段に…