2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「農業を扱った作品」の第三弾は、荻原浩『ストロベリーライフ』(毎日新聞出版、2016年)。農業の未来をどうするのか? 農業はこんなにも重労働なのに儲からないのはどうしてなのか? 農家の子どもが家業を継ぎたくない理由は、どこにあるのか? そうした問…
「農業を扱った作品」の第二弾は、黒野伸一『限界集落株式会社』(小学館、2011年)です。日本の農村がおかれている状況や再生の方向性を知ることができる作品。具体的には、組合法人による農業への参入という問題に焦点を合わせ、活性化の方策が模索されて…
私たちの生命は、食べ物から栄養を取ることで維持されています。近年、その食べ物に対する関心が非常に広がっています。ところが、そうした食べ物生産の現場である農業のこととなると、多くの人は、まったくと言ってよいほど、知識を持っていません。日本の…
「定年を扱った作品」の第五弾は、原宏一『極楽カンパニー』(集英社文庫、2009年)。会社べったりの生活に生きがいを感じてきた会社員にとって、定年とはいかなる意味を持つのでしょうか? ある意味、それは「生きがいの喪失」につながりかねません。この本…
「定年を扱った作品」の第四弾は、江上剛『円満退社』(幻冬舎文庫、2007年)。円満に退社できれば、退職金をもらって、あとは自由な生活が待っている。そんな夢を描きながら、「最後の勤務日」を迎える銀行支店長。ところが、数々の不祥事が次から次へと起…
「定年を扱った作品」の第三弾は、浅田次郎『ハッピー・リタイアメント』(幻冬舎、2009年)。定年を目前に控えた多くの人たちにとっての大きな関心事のひとつに、再就職先の確保という問題があります。本書の主人公は、地位も名誉も金もない55歳の二人の男…
「定年を扱った作品」の第二弾は、内館牧子『終わった人』(講談社文庫、2018年)です。大手銀行で出世コースを歩むものの、子会社に出向・転籍され、達成感を得られぬまま定年退職を余儀なくされた男の葛藤が描写。舘ひろしさんと黒木瞳さんが出演し、2018…
定年制度が一般化しているわが国。自営業を除けば、働いている人の大半が遅かれ早かれ定年を迎えます。それは「第二の人生」の始まり。労働者にとっては、「最大にして最後のドラマ」と言えるかもしれません。会社や組織のしがらみから解放されます。自由に…