経済小説イチケンブログ

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作品紹介-1年目-27.百貨店を扱った作品

『上流階級』 - 「百貨店の屋台骨」を支える外商部

「百貨店を扱った作品」の第三弾は、高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』(光文社、2013年)。百貨店でのショッピングと言えば、店舗における接客を通した買い物をイメージするのが一般的。ところが、売り場ではなく、直接顧客に販売するという形もあるの…

『百貨の魔法』 - 百貨店は一期一会の魔法の舞台! 

「百貨店を扱った作品」の第二弾は、村山早紀『百貨の魔法』(ポプラ社、2017年)です。百貨店は、お客様を笑顔に、そして幸せにするための「魔法の舞台」。倒産の危機に瀕した百貨店で、店を守ろう、地元に愛され続けようと懸命に努力する人たちの姿、さら…

『花になるらん』 - モデルは百貨店・高島屋の創業前史

かつて、モノがまだ少ない時代にあって、多種多様な商品を陳列する百貨店は、まさに小売業界の雄にふさわしい存在でした。なかでも、高度成長期(1955-73年)には、多くの人に「素敵な暮らしの夢」を与えました。しかし、その後、顧客の求める商品の多様化…