2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
「倒産を扱った作品」の第三弾は、杉田望『倒産仕掛人』(文芸社文庫、2017年)。会社はいったん倒産の憂き目にあっても、再建されて再び上場にまでこぎつければ、巨額の上場益を生み出すことができる! 危ない会社を事実上の倒産に追い込み、そこで利益を上…
「倒産を扱った作品」の第二弾は、咲村観『経営者失格』(講談社文庫、1981年)。有名デザイナーである大石義介社長に率いられるサンライズ。一世を風靡したファッション製品をテコに、会社は大躍進。しかし、イケイケドンドンの経営方針が裏目に出て、倒産…
「倒産」という言葉。一般的には「会社の資金繰りが悪化し、借金の返済や取引先への支払いができなくなり、会社がつぶれること」を意味しています。ある会社が倒産の危機に瀕すると、さまざまな利害関係者の間で、それぞれの利益・債権を最大限確保・回収し…
「タクシードライバーを扱った作品」の第二弾は、荻原浩『あの日にドライブ』(光文社文庫、2009年)。退職を余儀なくされたエリート銀行マン・牧村伸郎が仕方なく再就職先として選んだのはタクシードライバーの仕事でした。が、現実は厳しく、営業不振で悩…
かつてタクシーの運転手といえば、ほぼ間違いなく男性でした。ところが昨今、運転手の人手不足や高齢化が進むなか、女性や外国人のドライバーを積極的に採用するタクシー会社が増えているようです。運転手になるためには、二種免許(普通免許を取ってから3年…
「代書屋を扱った作品」の第二弾は、松崎有理『代書屋ミクラ』(光文社文庫、2016年)。「3年以内に一定水準の論文を発表できない研究者は、大学を退職しなければならない」。通称「出すか出されるか法」という架空の法律のもと、研究業績の発表に血眼になる…
書類や手紙を書こうとしても、なかなか筆が進まない。とりあえず書いてはみたものの、果たしてこれでいいのか、自信が持てない……。だれか代わりに書いてほしい! つい願ってしまいます。本当に切羽詰まってしまったら、また身近なところに、「文章作成を代行…
「女性記者を扱った作品」の第二弾は、仙川環『細胞異植』(新潮文庫、2014年)。大日新聞北埼玉支局に赴任した記者・長谷部友美の成長物語。「馬力もある。少なくとも、プライベート優先でなるべく効率的に仕事をしたい最近の若いもんとは、目つきも気構え…