経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-3年目-77.マイホームを扱った作品

『ニュータウンは黄昏れて』 - 建て替え・修復から再生・活性化へ

「マイホームを扱った作品」の第三弾は、垣谷美雨『ニュータウンは黄昏れて』(新潮文庫、2013年)。東京郊外のニュータウンに住むある家族の苦境・現状からの脱却を軸に、建物の建て替え・修復、さらにはニュータウンという地域の再生・活性化に関わる問題…

『亀裂-老朽化マンション戦記』 - 建て替えか、それともこまめな補修か

「マイホームを扱った作品」の第二弾は、江波戸哲夫『亀裂-老朽化マンション戦記』(光文社文庫、2004年)です。マンションの建て替えをめぐって展開される、賛成・反対という住民同士の軋轢・利害対立だけではなく、建て替えを新規建設に匹敵する重要なマ…

『家路の果て』 - マイホームの夢と現実

「人生最大のお買いもの」。その言葉を聞いて、多くの人が想定するのは、マイホームではないでしょうか? 「一戸建てか、マンションか」の選択、資金の調達、業者選びから始まって、価格・場所・部屋の構成、周辺の環境や利便性など、買おうと思いたってから…