経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-1年目-1.ドラマの原作本

『みかづき』 - 学ぶ喜びを知らない子どもたちを照らし続けた学習塾の教師と経営者

「ドラマの原作本」の第六弾は、森 絵都『みかづき』(集英社文庫、2018年)。まだ世の中で知られていない頃に学習塾を立ち上げ、時代の流れに乗って急成長させた大島吾郎と大島千明の苦難の物語です。そして、2019年1月26日スタートのNHK土曜ドラマ『みかづ…

『本日はお日柄もよく』 - スピーチの苦手な人、是非ともお読みください! 

「ドラマの原作本」の第五弾となるのは、原田マハ『本日は、お日柄もよく』(徳間文庫、2013年)。スピーチライターを描いたお仕事小説の傑作です。2017年にWOWOWで 放映された『本日は、お日柄もよく』の原作です。ドラマでは、比嘉愛未さんや長谷川京子さ…

『琥珀の夢 小説鳥井信治郎』-「やってみなはれ」の気概が創り上げた洋酒文化

「ドラマの原作本」の第四弾は、伊集院静『琥珀の夢 小説鳥井信治郎』(上下巻、集英社、2017年)。2018年にテレビ東京で放映されたドラマ『琥珀の夢』の原作です。内野聖陽さんが熱演した、サントリーの創業者である鳥井信治郎は、とても印象深いものでした…

『書店ガール』シリーズ - 書店員の成長と書店の変化をめぐる10年間の時の流れ

「ドラマの原作本」の第三弾で取り上げるのは、碧野圭『書店ガール』シリーズです。第1巻の原題は2007年に刊行された『ブックストア・ウォーズ』。2012年の文庫本化に当たって『書店ガール』に改題されました。その後、シリーズ化され、2018年の完結編に至る…

『ラストチャンス 再生請負人』-行く手を阻む「七つの試練」が人生に深みを与える

「ドラマの原作本」の第二弾は、江上剛『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫、2018年)。2018年7月期に、テレビ東京のドラマBizで放映された『ラストチャンス 再生請負人』の原作。元銀行マンの樫村徹夫が、崖っぷちの飲食業を再生する波乱万丈の物語…

『わたし、定時で帰ります。』 - しっかり仕事して、定時で帰る。なぜいけないの? 

経済小説って、なんだか難しそう! そのようなイメージを持っておられる方が多いかもしれませんね。でも、あの小説も実は経済小説なのですよ。そうした事実を知ってもらいたいという思いで、今日から、数回にわたって、「ドラマの原作本」を紹介していきたい…