経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-4年目-121.企業買収を扱った作品

『弊社は買収されました!』 - 買収された企業の社員たちの胸の内

「企業買収を扱った作品」の第三弾は、額賀澪『弊社は買収されました!』(実業之日本社、2022年)です。なにも事情を知らされず、突如として他社に買収されることとなった石鹸会社の社員たちの不安と期待や、企業買収のデメリットとメリットが浮き彫りにさ…

『第三の買収』 - MBO (マネジメント・バイアウト)

「企業買収を扱った作品」の第二弾は、牛島信『第三の買収』(幻冬舎、2007年)です。M&A のひとつに、MBO (マネジメント・バイアウト)と呼ばれる手法があります。それは、企業の経営陣が投資ファンドや金融機関から資金を調達し、既存の株主から自社の株…

『バイアウト』 - 企業買収をめぐるさまざまな人間模様

株式を上場している限り、だれかに株式が買い占められ、乗っ取られるという懸念は完全に払しょくできません。実際、企業買収、M&A(合併と買収)、TOB(株式公開買い付け)といった言葉は、いまではごく日常的に起こりえることとして広く知られています。ち…