経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-4年目-111.ホテルを扱った作品

『ハゲタカ2.5 ハーディ』 - 外資の傘下に入ったミカドホテルの奪還劇

「ホテルを扱った作品」の第二弾は、日本を代表する老舗クラシックホテルを舞台にした真山仁『ハゲタカ2.5 ハーディ』(講談社文庫、2017年)。経営難に陥り、世界的なリゾートグループ「リゾルテ・ドゥ・ビーナス」傘下に入っていた日光ミカドホテルの創業…

『リベンジ・ホテル』 - 地域経済の「鏡」としてのコミュニティホテル

「ホテルを扱った作品」の第二弾は、危機に瀕するコミュニティホテルを描写した江上剛『リベンジ・ホテル』(講談社文庫、2012年)。東京郊外にあるコミュニティホテルの苦境と、再生に向けての諸方策がメインに扱われています。また、ホテルに勤務する人の…

『TEN』 - 日本最大のホテルチェーンの創設史

コロナ禍で人の移動が抑制され、大きく利用客が減ったものの、ここにきて、復調の兆しが見えつつある宿泊業。近い将来、本格的なインバウンドの到来とともに、業績回復が期待されています。今回は、宿泊業のうち、ホテルに焦点を合わせた作品を三つ紹介しま…