経済小説イチケンブログ

経済小説案内人が切り開く経済小説の世界

作品紹介-3年目-93.EVを扱った作品

『トヨトミの逆襲』 - EVの開発にこぎつけるまでの紆余曲折! 

「EVを扱った作品」の第三弾は、梶山三郎『トヨトミの逆襲 小説・巨大自動車企業』(小学館文庫、2021年)です。トヨタをモデルにして創業家とサラリーマン社長の確執を描いた『トヨトミの野望』の続編。「世界のトヨトミ」における2016年から2022年にかけて…

『EV(イブ)』 - 日本の自動車業界は壊滅的な事態に直面するのか? 

「EVを扱った作品」の第二弾は、高嶋哲夫『EV(イブ)』(角川春樹事務所、2021年)。とても恐ろしい本です。ホラー小説ではありません。世界の自動車業界における「死闘」の最前線を描いた作品です。もしハイブリッドカーが環境対応車として将来的に認めら…

『デッド・オア・アライブ』 - EVをめぐる異業種間での主導権争い 

地球の温暖化が深刻化し、脱炭素の流れが急速に進みつつある昨今、いま世界の自動車業界は大きく変わろうとしています。軸となるのは、ガソリン自動車に代わる次世代の環境対応車の開発です。想定されているのは、電気自動車(EV)、燃料電池車、ハイブリッ…