経済小説イチケンブログ

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2019-05-29から1日間の記事一覧

『わたし、型屋の社長になります』 - 孤高で堅牢、繊細で美しいもの。その名は金型! 

「町工場を扱った作品」の第二弾は、上野歩『わたし、型屋の社長になります』(小学館文庫、2015年)です。OLだった花丘明希子(29歳)が、父親が経営していた樹脂金型の受注工場である、従業員30名ほどの花丘製作所の社長に就任。町工場の厳しい現実と向き…